「不動産投資って本当に儲かるの?」
「営業の人が言ってたこと、なんだか話がうますぎる気がする…。」
そんな風に思ったことはありませんか?
不動産投資に興味を持ち始めると、突然かかってくる営業電話や、無料セミナーの誘いが増えてくるのはよくある話です。
でも、その営業トーク、全てを鵜呑みにしてはいけません。
不動産投資には確かにメリットも多いですが、営業の中には都合の良いことだけを強調し、リスクや不都合な情報を意図的に伏せるケースもあるのです。
あなたにはそんな「嘘」に引っかかってほしくない。だから今回は、不動産投資の営業トークに潜む落とし穴を見抜くためのポイントを、投資の専門家としてわかりやすく解説します。
「家賃保証があるから安心」は本当か?
よく聞く営業文句のひとつに、「家賃保証があるから空室でも安心です」というものがあります。
たしかに、不動産投資で一番不安な空室リスクをカバーしてくれる魅力的な制度のように聞こえますよね。
でも、ここには注意が必要です。
- 保証期間が短い(2年〜10年)
- 途中で保証条件が見直されることもある
- 家賃は市場価格よりも安く設定されている場合が多い
つまり、不動産投資における「家賃保証」は万能ではなく、保証会社側が有利なように設計されていることもあります。
契約内容をよく読み込み、「保証打ち切りの条件」がないかを必ず確認してください。
「節税になります」は誤解されやすい
これも定番の営業トークですが、結論から言うと、節税効果は限定的です。
たしかに不動産投資では減価償却などによって所得税・住民税が軽減されることはあります。
ですが、それは「赤字を出している状態」での話で、黒字になると逆に課税額が増える可能性もあるのです。
さらに、サラリーマンの方で副業制限がある場合、不動産投資で所得が一定額を超えると会社に知られてしまうことも。
節税の名のもとに、実はリスクが増えている可能性を忘れてはいけません。
「自己資金ゼロで始められる」には裏がある
営業が「自己資金ゼロでOKです!」と勧めてくると、資金が不安な人にとっては魅力的に映ります。
しかし、自己資金ゼロ=フルローンということは、返済負担がその分重くなるということ。
- 空室や修繕で出費が増えても備えがない
- ローン返済に追われることで精神的な負担が増える
- 金利が高くなる傾向にある
これでは、不動産投資どころか、生活が圧迫されるリスクすらあるのです。
余裕資金を持たずに投資を始めることは、保険なしで登山に行くようなもの。慎重に判断しましょう。
見抜くための3つのチェックポイント
それでは、不動産投資の営業トークに振り回されず、正しい判断をするにはどうすれば良いのでしょうか?
以下の3つのポイントを押さえることで、見極め力がぐっと高まります。
1. 数字の根拠を求める
- 「利回り8%です」→ その計算の根拠は?
- 「家賃は安定しています」→ 直近3年の実績データはある?
このように、営業が提示する数字は必ず「なぜそうなるのか?」を確認してください。
2. 不利な情報も聞き出す
- 空室率は?修繕の頻度は?入居者の属性は?
- 売却しづらい時はどうするか?
「いいことばかり言う営業」ほど、要注意です。
3. 第三者の意見を挟む
営業トークだけで判断せず、不動産に詳しい第三者(税理士、FP、不動産鑑定士など)に一度相談しましょう。
冷静な視点が、あなたの判断をサポートしてくれます。
まとめ:営業トークに流されず、自分の目で判断する力を
不動産投資は長期的に取り組むものだからこそ、最初の判断が極めて重要です。
営業トークは魅力的に聞こえますが、そこには誤解を生むような表現や、都合の悪い情報の省略が潜んでいることも少なくありません。
だからこそ、「本当にこれは事実か?」「裏側にあるリスクは何か?」という視点を忘れないでください。
あなたの不動産投資が後悔のない選択となるよう、しっかりと見極め力を養っていきましょう。
わからないことや不安な点があれば、いつでもご相談くださいね。